バック・ビート(1994・英)

相方オススメ作品。ビートルズの5人目のメンバー、スチュワート・サトクリフの半生描いた青春映画。ジョン・レノンポール・マッカートニージョージ・ハリスンリンゴ・スターの4人の活躍は説明不要かと思いますが、この作品の主人公、スチュの存在は今回初めて知りました。
正確にはデビュー前にスチュは病気でこの世を去っています。しかし、彼と恋人のアストリッドがビートルズに与えた影響はかなりあります。特にジョン・レノンにとって、大切な親友でした。歴史の影に埋もれていたスチュが、当時の音楽とともに甦ります。


イギリスのリバプール出身の若者達は、ドイツのハンブルグでストリップショーの合間に歌うしがないバンドマンだった。徐々に認められスターへとのし上がっていくジョン達。そんな彼らから離れ、スチュは写真家のアストリッドとの恋愛にのめり込んでいく。音楽を辞め絵画の世界に没頭していく彼に、原因不明の病が襲う。・・・というお話。
私的にはおぼっちゃんな印象の強いビートルズですが、下積み時代は普通の不良にーちゃんだったんですね〜。マッシュルームカットの理由もわかりますよ。ジョンを始め、メンバーが結構似てます。特にポールそっくり(笑)アストリッド役の女優さんがミステリアスで魅力的♪スチュも母性本能くすぐるタイプの可愛いやつ。
アストリッドとの激しい恋愛(かなり官能的)、ジョンとの複雑な友情、絵画にかけるスチュの情熱が見所。でもスチュ、レコーディングバックレちゃいかんよー。


ハンブルグの頽廃的な雰囲気と、暗めの映像、ビートルズの初期のナンバー(他の歌手の流行歌もあり)が良い!ストーリー云々より、雰囲気が良い映画。華やかな成功の裏側に、こんな悲しいエピソードがあったんですね・・・。
派手さは無いけど、映画として良く出来てると思います。ビートルズファンならずともオススメ。ベスト盤欲しくなった〜。それと、劇中に使われている、エルビス・プレスリーの「Love Me Tender」も聴きたくなりました。