香りとメンタルヘルス。その2

前回書いたアロマテラピー以外にも、私は香りが好きだ。
香水はオシャレというより、純粋な趣味(というか自己満足)で集めている。


きっかけは友人からグレのカボティーヌという香水をミニボトルで貰ったところから始まった。
当時はかなりつけすぎていたので、周囲には申し訳ないと思っている。
その後、つける場所や量を加減することを覚えて、現在はフルボトルが約20本。
オークションに出したものや人にあげたものもあるから、実際はもっと多いと思う。


一時期はオンラインで量り売り香水を買い、アトマイザーだらけになった。
毎日違う香水をつけるので、フルボトル購入はよっぽど気に入ったものだけ。
それが、現在は店頭で気に入った香りは、安いときにオンラインで購入している。
ボトルの造形も香水の魅力のうちだな、と最近思っている。
もちろん自分が心地よい香りであることが前提だ。


私は昼間にあまり香水をつけない。
寝る前に手首やウエストにたっぷり振りまいて寝る。
そうすると、次の日まで香っているので残り香で十分なのである。
新しい香りがつけられないので、風呂に入るまでその香りと付き合う。


私には香水は睡眠薬のようなもので、気分が悪いとき以外は何かつけて寝る。
この時期には甘めのフローラルが多い。
真冬はバニラの効いた温かみのある香り。
湿気の多い時期は柑橘系を。
しかし、基本はあまり考えずに直感で選ぶ。


ブランド至上主義ではないが、高級ブランドはしっかりとした良質の香りを作ってくる。
せっかく身に纏うものなので、結局はブランドものの香水をつけている。
海外芸能人プロデュースものも、香りが良ければ使う。
現在よく使っているのはポールスミスのローズ、フローラル、ステラマッカートニーのステラ、ブルガリのオムニア、ケイトモスのケイトモス、ジェニファーロペスのスティル、シャネルのアリュール、グッチのオーデパルファム2。
夏になると、エルメスのナイルの庭、地中海の庭、コーダリーのフルールドヴィーニュ、ロエベのアミアイレ、エスティローダーのエメラルドドリームなどの、さっぱりした香りが中心になってくる。


アロマテラピーの香りと違って薬効は無いが、香りが完成されていて、ふっと香ると非常に心地よい。
精神を病んでる人間が香水にはまるのも珍しいかもしれないが、気分が良いから。ただそれだけ。
外出時は、アロマテラピーが緊急時の頓服ならば、香水は気分を良く保つための抗鬱剤や安定剤なのだと思う。
ただ、唯一の悩みは新作が続々発売されるところだ。
しかし今は新しい香水を買う前に、手持ちの香水をきちんと使ってやることが大切だと思っている。


また今日も寝る前に香水を纏う。
心地よい眠りのために。