香りとメンタルヘルス。その1

私は精神科に通院して処方薬を飲んでいるが、それを補うために「香り」を取り入れている。
それが「アロマテラピー」だ。


もっと症状が酷かった頃、友人に「カモミールのお茶が安眠にいいよ」と教えてもらったのがきっかけ。
ハーブには元々興味があったので、そのエキスがオイルになっているというのを知ったときに、「これだ!」と思った。
結局カモミール精油は高くて手が出せないのだが、ラベンダーの精油にリラックス効果があると聞いた。
さっそく入門書を買って、ラベンダーとオレンジのオイルを手に入れた。
ろうそくタイプのアロマポットも揃えた。
調子はだんだん良くなっていき、香りも好きだったのだが、いつの間にか忘れてしまっていた。


昨年から調子がまた悪くなった。
思い出したように、またアロマテラピーを始めた。
ラベンダーとオレンジベースのブレンドオイルを、ティッシュに数滴垂らして深呼吸するという簡単な方法だったが、かなりリラックスできた。
今年に入って、アロマランプを買った。
火を使わない電球式なので、安全だし、照明器具としても利用できる。
精油も少しずつ増やしていった。
発作時の補助としてラベンダー、気持ちを持ち上げるベルガモット、リフレッシュにティーツリー、華やかな気分になるためのイランイラン、鎮静効果のあるパチュリ。

特に上の写真PREVAILのミニサイズは携帯に便利。
価格もお手ごろで、なおかつ高品質。
外出時に持っていって、発作が出そうになったらティッシュに垂らして嗅いでいる。


最近、メインで使っているブレンドオイルが残り少なくなってきた。
今度は単品で揃えて、その日の体調で加減しよう。


香りものが好きな私には、単に気分が良くなるという効果もあった。
しかし、天然の精油は実際に薬効があるのだ。
これはアロマオイルといわれる、芳香浴専用の肌に乗せられないオイルでは出ない効果だ。
アロマオイルはお手ごろで気分転換にはいいと思うが。
キャリアオイルと混ぜてマッサージしたり、湯船に入れたりするには、精油が安心で効果も出る。
ただし、きちんと薬効があるからこそ副作用的なものもある。
ほとんどの精油が妊婦には使えない。
流産を促す可能性があるので、妊娠初期は特に気をつけていただきたい。
正しく使えば、私には効果があった。
もしパニック障害や鬱などに悩んでいたら、処方薬と併せて試していただきたい。
完全に良くなるわけではないが、症状がかなり軽減されるし、何より気持ちがいい。